<大阪産業大>柔道部コーチが体罰 大けが 木製の棒で殴打

<大阪産業大>柔道部コーチが体罰 大けが 木製の棒で殴打
毎日新聞 2018/9/20(木) 6:00配信

 大阪産業大(大阪府大東市)の柔道部で今年6月、男性外部コーチ(24)が練習中に1年生の男子部員(19)を木製の棒でたたき、右腕の感覚が戻らない大けがをさせていたことが分かった。大産大は19日、スポーツ庁に詳細を報告。すでにコーチとの契約を解除し、責任者の監督は顧問解任などの処分をした。

 大産大などによると、男子部員は6月15日、大学の柔道場であった練習中、時間を計測するタイマーの前に立っていたところ、男性コーチから「邪魔だ」と注意を受けた。部員が聞こえずに指示に従わなかったところ、腹を立てたコーチが木製の棒で部員の尻をたたこうとし、かばった部員の右手を直撃した。

 部員は帰宅後、痛みや腫れがひどくなり、保護者が病院に連れて行くと、壊死(えし)の危険がある重傷と診断された。3回の手術を受けて約1カ月入院したが、神経障害などを起こす「コンパートメント症候群」により、筆記具が持てないほどの後遺症が残ったという。

 報告を受けた大学は調査委員会を設置。双方や他の部員からの聞き取りにより、男性コーチはこれまでにもバットで部員の尻をたたいていたことが明らかになった。【長宗拓弥】

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